「NAVERまとめ」サービス終了に見るまとめサイトの在り方

2020年7月1日、まとめサイトの大手である「NAVERまとめ」のサービスが終了するとのニュースが話題になりました。

本項ではこのニュースに関連して、まとめサイト(キュレーションサイト)のマネタイズの仕組みなどを見ていきます。

NAVERまとめとは

まとめサイト、あるいはキュレーションサイトは特定のテーマに絞って情報を整理したサイトのことを指します。キュレーション(Curation)自体が平たく「まとめ」のような意味を持つので、ほぼ同義と考えて差し支えないでしょう。

「NAVERまとめ」は韓国の検索エンジン「NAVER」が運営しているサービスで、まとめサイトの先駆け的存在であるとされています。ロボット型検索では得られにくい、人々の知見を活かした検索結果の提供を目指してサービスが開始されました。

同サービスは検索エンジンの上位表示されるノウハウ、いわゆるSEO対策に大きな強みを持っており、登録したユーザーがまとめ記事を作ることによってその広告収益が運営元と記事を作ったユーザーに収益金が入るという仕組みです。収益金の発生に伴って、多くのユーザーに快適なまとめ記事が提供されるとして、このサービスは格段に世間の認知を強めていきました。

一方で、著作権侵害などの社会問題が発生したり、引用情報ばかり列挙された低品質のまとめ記事が目立つようになり、ユーザー側の利便性を欠くような事態になっていました。

近年ではGoogleなどでNAVERまとめサイトが上位表示されなくなるようになるなど、その存在は日に日に薄れていきました。

サービス環境・市場環境の変化による単独サービスとしての今後の成長性や、LINEグループ全体での選択と集中の観点などをふまえて検討した結果、今回の決断に至りました。​​

http://navermatome-official.blog.jp/

マネタイズ

これらまとめサイトのマネタイズとして、サービスに課金する「課金モデル」やサービスを仲介する「仲介モデル」などがありますが、最も一般的で広く知られているのは「広告モデル」でしょう。

「広告モデル」とは、サイトに掲載した広告が閲覧されるごとに発生する収益を柱にサービスの利益を生んでいるモデルです。サイトの閲覧回数を増やすことで収益増加にもつながるため、検索エンジンで上位に表示されることなどがこれらのサービスで収益を上げる手段となっていました。

しかし、後述するサービス利用者の不満の声が続出したことから、ユーザー離れが深刻化し、収益効果も薄くなっていきました。一説によると、Googleの検索ロボットがこのようなまとめサイトを敬遠するようになったとも言われています。

広告モデルのイメージ
広告モデルのイメージ

世間の評価

NAVERまとめにまつわる評価は芳しいものではなく、近年のインターネットユーザー内では主に以下の特徴が敬遠される傾向にあります。

・ほぼ引用情報のみで構成されたコンテンツ

・判を押したようなフリー素材の濫発

・広告へのクリックを誘導する文章

・「いかがでしたか」で締めるまとめ記事の「まとめ」部分

これらの特徴に共通する「ユーザーに嫌われる」という特徴は、SEO対策に特化した末での特徴でもあり、「広告主からは好まれる」という特徴にも繋がります。これらのまとめサイトは爆発的に増加していましたが、近年は先述した検索ロボットの技術向上により減少傾向にあります。

今後は?

NAVERまとめのノウハウは、2019年にLINEが新規参入した検索事業に役立てるそうです。良くも悪くも多くのユーザーの注目を集めたこのサービスが良い方向に向かっていくといいですね。

今回、NAVERまとめはサービス終了となりますが、簡潔に情報を集約して伝える「まとめ」そのものの価値は、日々増え続ける情報環境においてますます重要になってくると考えております。

http://navermatome-official.blog.jp/

脚注

2020/07/05

yoshi-kky

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