経理業に役立つExcel術。ROUND関数で端数をうまく処理しよう!
目次
ROUND関数とは
ROUND関数とは、指定した桁数未満の数値の扱いを取り決めるExcelの関数です。
ROUND()、ROUNDUP()、ROUNDDOWN()の三種類があります。順にみていきましょう。

ROUND-四捨五入-
数式:=ROUND(数値,桁数)
例えば、3.1415という数値を小数点未満四捨五入したい場合は、
=ROUND(3.1415,0)
と入力します。
計算結果は3となります。
ROUNDDOWN-切り捨て-
数式:=ROUNDDOWN(数値,桁数)
例えば、3.1415という数値を小数点2桁未満を切り上げたい時は、
数式:=ROUNDDOWN(3.1415,2)
と入力します。
計算結果は3.14となります。小数3桁の「1」が切り捨てられていますね。
ROUNDUP-切り上げ-
数式:=ROUNDUP(数値,桁数)
例えば、3.1415という数値を小数点2桁未満を切り上げたい時は、
数式:=ROUNDUP(3.1415,2)
と入力します。
計算結果は3.15となります。小数3桁の「1」が切り上げられていますね。
実例
下記にROUND関数の実例を示します。今回は切り捨て、ROUNDDOWN関数のケースで見てみましょう。
ROUNDDOWN関数は、料率計算で端数切捨てとなるケースに便利です。
今回のケースは、売上金額を振り込む際に、売上金額の3%を手数料として差引くというケースで見てみましょう。契約条件で小数点未満は切り捨てとする、と規定しているものとします。

まとめ
端数の計算は些細なことですが、契約条件等で明確にしておかないと、料金計算の時に「1円合わない!」となりがちです。
普段から小数点未満の端数にも目を向けるためにも、料率計算をする際にはROUND関数を意識して使用すると、後々トラブルになることが少なくなるでしょう。
脚注
2020/08/11
yoshi-kky