企業が資金調達が必要な理由とは?2種類の資金調達手段とおすすめのサービスを紹介!|エクイティ・ファイナンスとデット・ファイナンス

事業の運営には資金調達が必要です。事業を動かしていくためには設備の購入が必要であり、先立つ設備を整えるためにはお金を調達しなければならないのです。本項では、中小企業や個人事業主が資金調達をする理由、2種類の資金調達手段とおすすめのサービスについて解説していきます。

資金調達の必要性

資金調達の方法

事業の運営にはお金の管理が必要不可欠。

営利で行われる事業は利益を生み出すことが大前提ですが、事業を進めていくうえでは先だってお金が必要になります。

お金というものは、先に出て行ったものを後から回収するというサイクルで流れていきます。事業を継続させるためにお金を払って購入したものは事業の資産となり、事業利益を生み出す源泉となっていくのです。

事業の初期段階には初期投資が必要です。初期投資をすることで利益を創出する仕組みを創出し、事業の運用でその初期投資を回収するというサイクルが求められるのです。

キャッシュフローの管理

ビジネスモデル:初期投資を回収していく事業運営。
1期目に100、と6期目に100の事業投資として支出を行う。費用は5期に亘って減価償却していく。
売上は3期目から効果が出るものとし、時間経過によって増えていくものとする。
売上金は売上の翌日に入金される。費用は1期目から5期目まで10、6期目から10期まで20とし、当月に精算を行う。

上記の図はスタートアップ期の事業のビジネスモデルです。1期目と6期目に初期投資を行っていき、その費用を将来に亘って回収していく必要があります。

図に表したように、事業は収益をあげるために初期段階で大量のお金が必要になります。そのため、事業のスタートアップの段階ではどうしても資金が必要になるのです。

事業が成熟してくると、利益があがるようになってキャッシュフロー面でも余裕が出てくるようになります。

これらのズレを調整するために行うのが資金調達の目的です。事業を生み出す仕組みを創出するために、事業の初期段階で投資を行うことが必要になります。

期限の利益を活用する

キャッシュフローの観点でお金を使うにあたって重要になるのが、「期限の利益」という考え方。

期限の利益とは、一定期間お金を返さなくていい権利のことです。例えば、債務の返済期間を6ヶ月後として100万円を借り入れた場合、6ヶ月間の期限の利益が生まれます。

お金の借り入れには利子の支払いが必要になりますが、半年間の猶予を活用して支払利子以上の利益を作ることが出来れば、トータルで見たときに企業の収支が上向きます。

これが、期限の利益を有効活用する考え方です。

・ポイント
事業の初期段階には設備投資のための資金が必要!
期限の利益を有効活用して利益を創出する

資金調達の方法

資金調達の方法

資金調達にはどのような方法があるでしょうか

資金調達の手法として挙げられるのが大まかに2種類の方法。株式発行などで自己資本を増やす方法と、融資などで負債を増やす方法。それぞれの特徴やメリットなどについて詳しく見ていきましょう。

エクイティ・ファイナンス(増資による資金調達)

株式発行など、自己資本を増やして資金調達をする手法をエクイティファイナンス(Equity Finance)といいます。エクイティとは株主資本という意味。

出資者を募ることで、資本を厚くする手法。株式調達などで資金調達をする場合、企業経営に関する権利の一部を譲渡することになるので、事業の運営方針に関与される恐れもあるので、注意。

クラウドファンディング

近年、注目を集めている資金調達の手法がクラウドファンディング

クラウドファンディングとは、群衆(=crowd)から資金を調達する(=funding)手法のこと。例えば、企業のサービス内容に感銘を受けて出資者を募る方法などが挙げられます。

クラウドファンディングでは対価として「サービス」を提供します。調達した資金は返済する必要がない場合もあり、事業の成功の見返りとしてサービスなどの価値を与えるのです。

また、「融資型クラウドファンディング」のように金融機能を持ったクラウドファンディングも注目されています。資金調達を考えている事業者にとっては、クラウドファンディングという手法によって様々な資金調達のアピールをすることができます。

ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルは、ハイリスクな投資を行う投資家集団のこと。

一般的に、中小企業や個人事業主は資本力の後ろ盾が乏しく、ハイリスクな投資先として見られます。ベンチャーキャピタルは将来性のある事業に積極的に投資をしていき、利益を生み出そうと考えています。

ベンチャーキャピタルの手法として挙げられるのが、株式発行による資金調達。株式を交付した者に経営権の一部を譲渡する代わりに、事業資金として資本の注入を行うというかたちです。

ただし、株式を交付することで、事業利益の最大化を常に求められます。場合によっては企業理念と対立することも想像されるため、株式交付による資金調達では経営権の関与について気をつける必要があります。

エンジェル投資家

エンジェル投資家とは、個人投資家のこと。

エンジェル投資家は元起業家が自身の資産や経営ノウハウを活用し、経済の活性化をしたいという思いで投資をすることがあります。

公益性の高い企業、地域経済の活性化に大きく寄与するであろう事業であることをアピールすることで、資金の調達が可能です。

エンジェル投資家と出会うには、マッチングサイトなどのプラットフォームを活用することが可能です。

アセットファイナンス

アセットファイナンス(Asset Finance)とは、手持ちの資産を担保に資金を調達する方法です。代表的な手法として、不動産を担保にした融資や売掛債権を担保にした資金調達(ファクタリング)があげられます。

このような資産は即時に現金化することはできないものの、将来的に現金になる価値があります。そのような資産を担保にすることで資金化を早めることができます。これは、特に迅速な資金繰りが求められる企業経営にはなくてはならないものでしょう。

デット・ファイナンス(融資による資金調達)

融資など、負債を伴って資金調達することをデットファイナンス(Debt Finance)といいます。銀行などの金融機関からお金を借りるなどの手段があります。Debtとは負債という意味。

融資による資金調達では、利子を伴う返済の必要があります。

融資には審査が必要

銀行などで融資を受けるには所定の審査が必要です。

審査は融資を受けるうえで必要な過程です。審査をするにおいて、その人が借りたお金を返すだけの返済能力を持っているか、資金調達は本当に必要なのかといった点が見られます。

審査を通りやすくするためには、2通りの手法があります。

  1. 財務状況を改善する
  2. 事業計画を作成する

1つは、財務状況を改善することです。返済能力が高ければ高いほど、貸し倒れのリスクが少ないとみなされ、審査が通りやすくなります。具体的には資本力を厚くすることで、財務諸表上の資本力が向上します。

財務力を示すのに有効な指標が自己資本比率。自己資本を総資産で割ったものが自己資本比率で、自己資本/総資産=自己資本/(自己資本+負債)で計算されます。自己資本比率が高ければ高いほど財務力が高い企業であるとされ、10%〜20%以上あれば資本力の厚い企業であるとされるでしょう。

もう1つが事業計画。融資の審査を受けるには「事業計画書」を提出する必要があります。事業計画書には、調達した資金をどのように活用するか、将来的にどのような返済スケジュールを考えているかを明確にします。

あなたが出資するとして、将来性の不明瞭な事業に出資したり、お金を貸すことはあるでしょうか。そうはならないと思います。事業計画書でプランを明確にすることで、審査に通りやすくなるでしょう。資金調達をする際は、出資者にお金の使い方を明確に説明することが求められるのです。

・2つの資金調達手段
エクイティ・ファイナンス:増資による資金調達
デット・ファイナンス:融資による資金調達

個人事業主や中小企業におすすめなサービス

資金調達の方法

資金調達には金融機関からお金を借りるだけでなく、手持ちの資産を現金化するなど様々な手法があります。

以下におすすめのサービスをいくつかピックアップしました。

ファクタリング

ファクタリングとは、売掛債権を担保に資金の融資を行う手法のこと。

企業と企業との取引は通常現金での支払いにタイムラグが生じます。これを解消するのがファクタリングの役割です。

ファクタリングでは、売掛債権を買い取ることで現金を融資することができます。例えば、2月1日付で3月31日払いの請求書を担保にすることで、支払期日が到来する前に現金を調達することができます。

「QuQuMo」はオンライン完結で即日融資も可能!売掛金を用意していれば、手持ちの請求書などをすぐに現金に変えることが出来ます。

QuQuMo QuQuMo オンライン売掛金前払いサービス

ビジネスローン

ビジネスローン事業者向けのローンサービス

銀行などで融資を受けることが難しい、あるいは審査を待っている時間がない緊急の融資の際に役に立ちます。

取引先に急遽お金を払わなければならないが、資金が不足しているなどの状況が考えられます。そのような際にビジネスローンが役に立ちます。

一般に、ビジネスローンは銀行よりも金利が高めに設定されていますが、WEB申し込みで即日融資可能など、スピード感のある融資が魅力です。

「ユニーファイナンス」では24時間いつでもインターネット上で受付が可能!迅速な資金調達が可能な事業者ローンとしておすすめです!

ユニーファイナンス 事業者向けビジネスローン!

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫(以下、日本公庫)は、政府が運営する政策金融公庫の1つ。

日本公庫では特に公益性の高い事業に対して積極的に融資を行います。スタートアップ期の事業は投資のリスクが高いものの、そういった企業にこそ積極的に融資を行い、地域経済の発展に務めるのが日本公庫の使命です。

スタートアップ期の企業は日本公庫のサービスを有効活用ができるため、積極的に利用していきましょう。

日本政策金融公庫(外部URL):https://www.jfc.go.jp/

最後に

資金調達の方法

資金調達は事業の運営にとって欠かせないものです。

調達した資金を有効活用するのが経営者、あるいは財務担当者の腕の見せ所といえます。

資金調達の際に重視するのは金利や資金調達ができるスピード。即日融資が出来る金融サービスは高い金利を払ってでも使用する価値があるでしょう。

資金調達におすすめなのがファクタリングビジネスローンなどのサービス。手持ちの資産を有効活用して迅速に資金調達をすることができます。これらのサービスを有効活用して、事業を拡大していきましょう。

脚注

yoshi-kky

コメントを残す