フリーランスや個人事業主が事業決済する際におすすめのクレジットカード|特典内容で選ぶビジネス用クレジットカード4選

フリーランスや個人事業主は経費精算が煩雑です。経費処理を楽にしてくれるのがクレジットカードの存在。資金調達が必要なときもあり、ビジネス用のクレジットカードを保有していると何かと便利です。今回は、フリーランス向けのおすすめクレジットカードを紹介していきます。

フリーランスは信用が低くてカードを作れない?

クレジットカード フリーランス

フリーランスや個人事業主はクレジットカードを作りづらいと言われています。

その理由としては、フリーランスは会社員と比較して収入が安定しないため、信用力が低いということ。クレジットカード作成には審査が必要ですが、審査をする際に安定した収入が無いことは審査のマイナス材料になってしまうのです。

会社員からフリーランスとして独立を考えているという方は、会社員時代にクレジットカードを作成しておくのがいいでしょう。

しかし、フリーランスは絶対にカードを作れないというわけではありません。過去にクレジットカードの滞納をしていないなど、信用取引の実績に問題がなければクレジットカードの審査は通過できます。

また、屋号つきの銀行口座を作るなど、手続き面で信用ある事業者であることを示すことで、審査が通りやすくなるでしょう。

ビジネス用のカードを作ろう

クレジットカード フリーランス

フリーランスはプライベート用とは別に、ビジネス用のクレジットカードを作るべきです。

フリーランスは個人事業主であり、事業に使った費用をしっかりと管理しておく必要があります。事業用の費用とプライベート用の費用を分かりやすく区分するためです。

ビジネス用のクレジットカードを作るメリットについて、以下の通り見ていきましょう。

確定申告が楽になる

ビジネス用のカードを用意しておくと、経費の精算や確定申告が楽になります

会計ソフトの中には、会計ソフトに登録した銀行口座やクレジットカードの情報から料金を引き落とされると自動的に会計仕訳を記帳してくれるサービスがあります。API連携することによって、会計記帳から確定申告書の作成までスムーズに行えるのです。

例えば、事業費として現金100,000円を引き落とされたときは、自動的に以下の仕訳がこされます。仕訳を起こした後は、確定申告の書類作成も楽になります。

会計の仕訳に詳しくない人でも、簡単な入力だけで確定申告を行えるのでおすすめです。

借方貸方
事業費/100,000現金/100,000

私費と経費を分けられる

プライベート用のカードとビジネス用のカードを分けることで、経費の精算が楽になります。確定申告の際に事業費を申告することになりますが、両者を一緒くたにしてしまうと、どちらが経費でどちらが私費か分からなくなります。税務上「これは事業経費」ではないと指摘される可能性も出てきてしまいます。

こういったことを避けるために、事業経費専用のビジネスカードを作っておくとプライベート用の支出と切り分けることができます。ビジネス用のクレジットカードを作っておくことで、私費と事業経費を明確に管理することができるのです。

また、利用明細を確認することで事業経費の管理をすることもできます。経費を管理することは本業においても大きな影響を与えます。是非、経費を管理しやすいようにビジネス用のクレジットカードを用意しましょう。

事業費と私費はどのように区分する?

事業費と私費の区別方法に明確なルールはありません。
しかし、税務調査など第三者から問い合わせを受けたときに、明確に区分できる根拠を示せるように説明を準備しておくといいでしょう。

フリーランスならではの特典

クレジットカードの中にはフリーランスならではの特典がつくこともあります。

例えば、ワーキングスペースの利用特典などがその代表例です。フリーランスは仕事をする場所が特に定まっていないことも多いですが、ワーキングスペースを利用することによって取引先との打ち合わせもスムーズに行えます。

その他、プログラミングスクールのサービスなど、スキルアップのために自己研鑽を受けるサービスもあります。フリーランスは自身のスキルが資本。クレジットカードと提携した学習サービスを活用することで、自身のスキルを磨いていきましょう。

フリーランスならではの特典の例

・ワーキングスペースの利用割引
・プログラミングスクールの利用割引
・会計ソフトの利用割引

クレジットカードを選ぶポイント

クレジットカード フリーランス

今日の日本においてはクレジットカードは数百種類以上あると言われており、何を選べばいいのか困ってしまうかもしれません。

今回は、フリーランスにおすすめするクレジットカードという観点から、選ぶべきポイントを紹介していきます。

ポイント還元率

ポイント還元率とは、クレジットカードを利用した際に還元されるポイントです。

例えば、ポイント還元率が1.0%なら100,000円の利用ごとに1,000円分のポイントが還ってきます。

このポイントは他のサービス利用に活用できるので、お得なサービスです。例えば楽天カードでショッピングをすると、相応の楽天ポイントが貯まります

溜まったポイントは楽天市場など楽天グループのサービスに使うことができるので、ポイントを貯めていくにはポイント還元率の高さが重要になるというわけです。

ポイント還元率が高いカードほど還ってくるポイントが多く、色々なサービスを受けることができます。カードを選ぶ時はポイント還元率にも注意してみましょう。

付帯サービス

付帯サービスとは、クレジットカードを契約しているだけで付いてくるサービスです。

海外旅行保険などがその代表例。海外によく行かれるという方はこういった保険サービスにも注目です。

自動付帯サービスとなる海外旅行保険では数千万円の死亡保険や数十万円の損害保険などがついてきます。海外旅行ではリスクがつきものなので、海外旅行をされるという方は海外旅行保険がついてくる保険を選ぶといいでしょう。

付帯サービスには自動的にサービスが付帯される自動付帯と利用条件に応じてサービスが付帯される利用付帯がされます。いずれにしてもリーズナブルに保険サービスが利用できるおすすめのサービスです。

自動付帯と利用付帯

・自動付帯:カードを持っているだけで海外旅行保険が付帯
・利用付帯:カードの利用条件によって海外旅行保険が付帯

国際ブランド

クレジットカードを選ぶ際には、国際ブランドも重要です。

国際ブランドの種類としては、大まかに「JCB」「VISA」「MasterCard」「American Express」の4種類があります。

国際ブランドによって、利用できる店舗が異なる場合があります。精算の選択肢を広げる意味で、複数のクレジットカードを利用して様々な決済に備えておくのもいいでしょう。

主な国際ブランド
JCB、VISA、MasterCard、AmericanExpress

キャッシュフローの改善

事業には多額の資金が必要になることもあります。

クレジットカードは基本的に後払いのため、手元に現金がなくても買い物ができます。ビジネスにおいて、多額の設備投資をしたい場合には、クレジットカード払いをすることで現金が無い買い物に対応できます。

リボ払いや分割払いをすることで、現金を支払う時期を調整することも可能です。キャッシュフローを改善したいときに、クレジットカードは大いに役立つでしょう。

ただし、利用したお金は期日までに必ず準備しておくことを忘れないでください。クレジットカードの信用情報に傷がついてしまうため、新しくカードを作る場合などに困ってしまいます。

年会費

年会費はクレジットカードを使用するのにかかる年額料金です。

年会費がかからないクレジットカードも多いですが、年会費がかかるクレジットカードの方がサービスは充実しています。

有料会員のクレジットカードには値段以上の特典がつく場合もあります。初めはエントリーモデルの無料会員で登録しておき、サービス内容に満足したら有料会員にシフトするという使い方も可能です。

スタートアップ期には年会費無料のカードを使っていき、収入が安定してきたら年会費有料のクレジットカードを使用するという使い方も良いでしょう。

フリーランスにおすすめのクレジットカード

クレジットカード フリーランス

フリーランスにおすすめのクレジットカードは何があるでしょうか?

先にあげたクレジットカードの基準を満たしたうえで、おすすめのクレジットカードをいくつかピックアップしてみました。詳しくみていきましょう。

JCB CARD biz

JCB CARD biz : https://www.jcb.co.jp/corporate/houjin/biz.html

JCB CARD bizはJCBが発行する個人事業主向けのビジネスカード。

弥生会計ソフト」と連携しており、カードの使用情報を取り込むことで経理作業が効率化できます。

年会費は一般カードが1,375円(税込み)とリーズナブルな価格で利用することができます。

JCB CARD biz
年会費1,375円
ポイント還元率0.1%~
国際ブランドJCB

テックビズカード

テックビズゴールドカード: https://card.tech-biz.jp/

テックビズゴールドカードはITフリーランス向けのクレジットカードです。

ITフリーランスに特化したサービスを提供しており、ワーキングスペースやプログラミンスクール、電子契約サービスと提携しており、各種割引サービスが充実しています。

利用料の割引だけでなく、フリーランスに必要なツールの導入が充実していますので、自身のスキルアップにも有効です。

年会費は初年度が無料で、2年目以降は2,200円(税込み)とリーズナブルです。

テックビズゴールドカード
年会費1,375円
(初年度無料)
ポイント還元率最大1.1%
国際ブランドMastercard

Freca

Freca: https://www.lancers.jp/basics/service/freca

Frecaフリーランスによる、フリーランスのためのクレジットカード

コワーキングスペースをはじめとするフリーランスに便利なサービスを併用可能です。

Frecaの特徴は「育成型クレジットカード」と謳われているように、利用者が欲しい特典を加えていくこと。

働く人と同様に、クレジットカードのサービスも育成して充実することが出来るのです。

Freca
年会費無料
ポイント還元率
国際ブランドMastercard

Fasio

Fasioは税理士法人「ファシオ・コンサルティング」が立ち上げたビジネスカード。

税理士法人が発行しているという珍しいカードですが、その内容も特徴的です。

ファシオ・グループの顧問料やクラウド会計システムの割引優待を受けることが出来ます。

個人事業主は税理士の力を借りることも多いです。Fasioカードを活用して、割安に税理士のサービスを受けてみましょう。

Fasio
年会費無料
ポイント還元率0.5%~
国際ブランドMastercard

クレジットカードを有効活用してビジネスを進めよう!

クレジットカードを有効活用することで決済の選択肢が広がり、事業に必要な決済をスムーズに行えるようになります。

また、事業費決済を事業専用のクレジットカードで行うことで、事業費の管理がグッと楽になります。その他にも、フリーランスならではの特典が豊富なクレジットカードを利用することで、仕事が捗るでしょう。

フリーランスの方は、事業費をスムーズに決済するべく、クレジットカードの作成を検討してみてください。

脚注

2021/03/25

yoshi-kky

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